みなさん、こんにちは。
リモートワークツール「Gather Town」公式日本パートナー事務局です。
新型コロナウイルスによって多くの人のライフスタイルが大きく変化することになりました。
オフィスへの出社が減り、代わりにリモートで働くことが可能になって、便利さを感じながらも、うまくコミュニケーションをとることが出来ず、円滑に業務を進めるにあたって苦労をしている。なんて声もよく耳にします。
そして、高校生にとってもライフスタイルの変化は大きく影響を与えており、映像授業の実施など、新しい形での授業や活動の取り組みが求められることになりました。
そんな中で、鹿児島県立種子島中央高校が、例年実施している中学生を対象にした高校見学会を、日本で初めての試みとしてバーチャル空間上で実施することになりました。
夏休みの2週間で繰り広げられた、種子島の高校生たちの初めての試みの裏側を是非お楽しみください!
利用企業名:鹿児島県立種子島中央高校
取材対象者:校長 あおたにさま 教頭 たけのうちさま
利用人数 :約25名
<取組のポイント>
・説明会を盛り上げるためにバーチャルアナウンサーを起用・実際の教室の雰囲気を味わえる様、校長室や特別教室まで忠実に再現
・生徒たちの取組みを体験してもらえるよう、動画コンテンツをオブジェクトに埋め込む


すぎやまです。
本日はよろしくお願いいたします!先日参加させていただいたバーチャル高校見学会、大盛況で幕を閉じましたが、今回はその開催の経緯や背景についてお聞きしていけたらと思います…!

種子島中央高校校長のあおたにです。本日はよろしくお願いします!

種子島中央高校教頭のたけのうちです。よろしくお願いします!


今年の8月29日に、私が知る限り初めてバーチャル空間で開催された高校見学会でしたが、主催の生徒さんも、参加した中学生たちも、そして心なしか先生方も非常に楽しんでいたように感じました!改めて、今回どのような経緯でバーチャル空間での実施が決定したのでしょうか?

元々、新型コロナウイルスの影響で、授業や学内活動を直接集まって行うことが出来なかったり、職員の仕事のやり方も今まで通りではいけない。ということから高校職員の業務もデジタル化していかなけばならない状況でした。
そのため、種子島のAIベンチャー企業である株式会社VillageAIさまにお願いして、高校職員に向けてDX研修を実施してもらったのですが、その際に見せていただいたVillageAIさまのバーチャオフィスの様子を見て、ピンときたことがきっかけでした.

DX研修の際に初めてGatherを目にしたんですね!どのような点がピンときましたか?

まずは、Gatherのデザイン性に面白さを感じました。元々ドラクエ世代だったこともあるので、2Dのキャラクターが歩き回って会話をしている様子に懐かしさと親しみを覚えました。

また、メタバース空間はデジタルのキャラクターを通してコミュニケーションを行うので、表情や雰囲気が伝わるリアルのコミュニケーションと比べて、もっと無機質で機械的なものだと思っていたのですが、実施に使っている様子や、私自身も使ってみて、キャラクターが自由に動き回ってコミュニケーションをとる様子にリアルのコミュニケーションに近い、人としての温かみを感じた点が、導入のきっかけでした。

実際に生徒たちも使ってみたところ、Gatherでのコミュニケーションを楽しんでいる様子でした。
例えば、普段の教室内ではあまり、近寄って話しかけたりはしない生徒がGatherの中では積極的に交流を取っている様子が見られました。
また、職員という立場からも、普段は1対1のコミュニケーションをとる機会が多くない中で、バーチャル空間だと自然と会話が生まれやすく、立場の壁を超えたフラットなコミュニケーションが取れる印象がありました。
そのような中で、丁度コロナの影響もあって中学生に向けた高校見学会をどのように開催するか検討しているタイミングだったので、Gatherを使ってバーチャル高校見学会を実施してみよう。ということで開催することとなりました。


開催まではどのように進んでいったのでしょうか?

実際に企画から開催までの期間は2週間程しかありませんでした。
丁度夏休みの期間だったので授業自体はなかったのですが、生徒たちは進路学習の時間や部活動などの活動もあったため、合間を縫っての準備となりました。

初めての試みで慣れない中で、開催までの期間が2週間となると、かなりバタバタするスケジュールですね…!

はい、その短い期間で生徒たちが0から高校のスペースを作って、リハーサルを行い、中学生を招いて、当日運営をする必要があったため、本当に無事に開催できるか多少不安がありましたが無事にやり切ることが出来ました。

はじめてGatherをつかう高校生が、0からスペースを作り運営までやりきってしまうのですから驚きでした!
生徒の方は普段からスペース作成といった作業に慣れていた方だったのでしょうか?

いえ、情報処理科の生徒が作成したので普段からPCを使って作業することには慣れていましたが、そういったスペースの作成などは全くの初めてだったと思います。
スペースの作成に関しては、LocalSquareさまが作成してくださったマニュアルを元に生徒たちが調べながら作成したのですが、多少の質問はあったものの自分たちだけで作りあげてしまったので本当に驚きでした。

初めてのスペース作成で、これだけのクオリティですからびっくりですよね。
スペースの制作にあたってこだわった点などはありましたか?

こだわった点は、スペースを作成する際に、中学生が普段あまり立ち入ることのできない校長室や特別教室まで再現したことです。いままでも高校見学会は開催していましたが、その上で、バーチャル空間だからこそできることはないか?ということを考えて、そこまで作りこむことが決まったとのことでした。


今回、バーチャル高校見学会を開催するにあたって南日本放送(MBC)からバーチャルタレントとしてみなみちゃんが参加いただきましたね!
生徒たちがとても楽しそうに話しかけていたのが印象的でしたが、こちらはどんな経緯で参加が決定したのでしょうか?

実は、生徒会長が今回のバーチャル高校見学会を開催するにあたって『会を盛り上げるためにみなみちゃんを呼びたい!』とのことで本人が直接南日本放送(MBC)に連絡をとりまして、参加してもらえる運びとなりました!

生徒会長が直接連絡されていたんですね…!!
実際にみなみちゃんがいることで生徒同士の交流がとてもスムーズで盛り上がりを見せていたので、会を盛り上げたい!という想いが叶いましたね!


会の当日、たけのうち先生も参加されて生徒たちと交流をされていましたね!
実際に参加されてみていかがでしたか?

生徒たちが皆楽しそうに会話を楽しんでいて、とても良かったです。
今回スペースの機能を十分に理解しきれておらず、一つの平面に全ての教室を再現することになってしまい、かなり広々とした空間になってしまったので、各教室にはワープで移動できる設計にして、もう少しコンパクトに製作しても良かったかもしれません。

実際にバーチャル種子島中央高校を案内しながら、当日の様子を説明していきますね。
こちらは、各部活動の活動を掲示する展示ルームなのですが、こちらに各部活動画作成した動画や掲示物を展示しています。

また、普通教室はこのように作られており、入り口の掲示物で授業の内容がわかるようになっています。

そして、校長室は、このように再現しました。実際の高校見学ではなかなか案内することもない場所ですので、このように紹介できるのもバーチャル空間ならではですね。

音楽室や美術室といった特別教室も、このように再現しております。

実際の教室の様子もイメージが湧きやすいので、本当に高校に紛れ込んだような感覚があって楽しめました…!
当日の会の様子はテレビ局など様々なメディアでも取り上げられYahooニュースにもなりましたが、メディアの掲載に関してはその後どのような反応がありましたか?

ありがたいことに、多方面から非常に良い声をいただいております。
特に今回の会を生徒が主導となって行った点や地元の企業と連携して初の試みを成功させたことが特に良かった点として声をいただきました!


今回、初めての試みでありながら、大盛況で幕を閉じたバーチャル高校見学会ですが、今後はこのような取り組みを行っていきたいなどの展望はありますか?

今後も、様々な形で高校の魅力をPRしたり、それこそ圏外の日本全国の生徒に向けての交流を行ったり、生徒だけでなく、職員のDX化にも進めていける点があるので様々活用していきたいと思っています。
もちろん、様々な方が参加するので、セキュリティ面や、掲載する内容や掲示物などの著作権などの情報リテラシー面等、バーチャルで実施するから、ならではの気を付ける点も多々あると思うので、注意しながらチャレンジしていきたいと思います。

今回のような取組を含め活用していきたいと考えています。
というのも、このGatherで高校見学会を開催するという経験自体が職員、また生徒のデジタル化への良いモデルケースになったと思っています。
バーチャル空間についての知識や、現在の状況を知ることができ、より世の中のデジタル化への変化を身近に感じることが出来ました。
導入にあたって、本校でも不安視する声はあったのですが、実際に使ってみることで多くの発見がありました。
無機質なコミュニケーションだと思っていたものが、実際には温かみのあるコミュニケーションを残したままでバーチャルを楽しむことが出来るということにも気付くことができました。
まずは、やってみることを楽しんでほしいと思います。
また、生徒にとって教育という観点からも良い取り組みとなりました。
先程の話でもあったのですが、今回、生徒会長がみなみちゃんをお呼びしたのですが、初の試みにもかかわらず、先方に応じてもらえたという点がとても良かったと思います。『自分たちにはこんな人呼べるはずない…』というチャレンジに対しての抵抗感ではなく、想いをもって取り組めば、何にでもチャレンジできるという彼女の自信に変わりました。
その経験が彼女の『種子島中央高校は、新しさと面白さを保証します。』という言葉に繋がったのではないかと思います。

実際に参加してくれた中学生が楽しんで高校の雰囲気を理解してもらえるという事に加えて、生徒や先生方のデジタル化への意識、またその活動の中でチャレンジし、人を巻き込んで会を成立させるといった貴重な経験を積むこともできたのですね!
改めてとても貴重なお話をありがとうございました!

ありがとうございました!

ありがとうございました!
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